個人事業主におすすめの無料メールソフト

個人事業主におすすめのメールソフト

ある日突然、ホームページのお問い合わせメールが迷惑メールフォルダに入るようになってしまった…
メールソフトのバージョンアップのタイミングで、独自ドメインメールを受信できなくなった…
などメール関係では問題がしばしば発生します。結局、1番問題が少なく安定して使用できるメールソフトは何でしょうか?
今回は、無料で使用可能で、主要なレンタルサーバー(Xserver、さくらインターネット、ロリポップ、ConoHa WING)のマニュアルで設定方法の記載があるメールソフトであるGmail、Outlook、Thunderbirdに絞って見ていきたいと思います。

以下のような方を想定しています。

レンタルサーバーでホームページを公開し、ホームページ上のお問い合わせをメール(レンタルサーバーで作成した独自ドメインメールアドレスまたはGmailアドレス)で受信

Gmailのメリットデメリット

ブラウザ版では独自ドメインメールの受信はできなくなっているので、独自ドメインのメールアドレスではなくgmailアドレスでお問い合わせメールを受信することを想定しています。
※独自ドメインメールをサーバー側の転送設定でGmailアドレスで受信することも可能ですが、Gmail側で迷惑メールとして判定されやすいため、そのケースは除外しています。

メリット

  • 使い慣れている。
  • 迷惑メールフィルタが強力で、スパム対策の手間が比較的かからない。
  • カレンダーやドライブと連携。

デメリット

  • 迷惑メールフィルタが強力であるが故に、お問い合わせメールが迷惑メールフォルダに入りやすい。(SPF、DKIM、DMARCの設定など一般的な対策を行なっていても、迷惑メールフォルダに入ることがある。)
  • 「別名で送信」機能が2027年1月に終了予定。独自ドメインアドレスから送信することができなくなり、送信元がGmailアドレスになってしまう。
  • 今後も、Google側の仕様変更の影響を受ける可能性がある。

Outlookのメリットデメリット

メリット

  • Officeを既に使用している方にとっては使い慣れている。
  • カレンダーやOfficeと連携可能。

デメリット

  • 無料で使える新しいOutlook(Outlook for Windows)は機能が制限されており、クラシック版と比較すると物足りない。
  • Thunderbirdなどの軽量メールソフトに比べ、メモリやCPUを多く使う傾向がある。
  • さくらインターネットで新しいOutlookでメールが届かない事象が発生している。
    Outlookの従来版を使用するか、別のソフトウェアの検討が必要。
    参考:Outlook(new)でメール送信または受信ができない
  • XServerでは新しいOutlookでPOP受信の場合、メールが届かない事象が発生している。
    参考:新しいOutlookでメールの受信ができません。
  • 今後も、Microsoft側の仕様変更の影響を受ける可能性がある。

Thunderbirdのメリットデメリット

メリット

  • 完全無料。日本語完全対応。
  • 処理が軽くて安定している。
  • 複数のアカウント(メールアドレス)の管理もしやすい。
  • フィルタリングによるメールの振り分けが簡単。
  • 迷惑メール対策も充実。

デメリット

  • カレンダーやタスクとの連携はアドオンが必要。
  • ソフトウェアをダウンロードしたり、スマートフォンの場合、アプリをインストールする必要がある。
  • GmailやOutlookと違い、使い慣れていない方が多い。

結論

ホームページを公開している個人事業主にとって、ホームページのお問い合わせメールは命綱であることも多く、お問い合わせメールを安定して受信できることは非常に大切です。一方で、パソコンは不慣れで、新しいメールソフトを使用することが負担になる方もいます。パソコンに不慣れな方は、ホームページの保守をプロに任せながら、使い慣れたGmailやOutlookを使い、何か問題が発生した際には、保守にお願いしても良いと思います。パソコンを日常的に使っている方は、Thunderbirdがおすすめです。私自身、Thunderbirdを10年以上使用していますが、非常に安定しており、Mozilla側の仕様変更の影響も少なく、信頼できるメールソフトだと思います。

GmailがPOPサポート終了。何をすべき?さくらインターネットの場合

GmailがPOPサポート終了。ホームページ管理者は何をすべき?さくらインターネットの場合

2026年1月にGmailがPOPサポート終了

2026年1月(日は不明)にGmailがPOPサポートを終了すると発表しました。

参考:Gmail の Gmailify と POP の今後の変更について
https://support.google.com/mail/answer/16604719?hl=ja

「@gmail.com」のメールアドレスが使えなくなるわけではなく、プロバイダメール等のサードパーティのメールをPOPで受信することができなくなるようです。
そのため、レンタルサーバー等でホームページを公開し、独自ドメインのメールアドレスをレンタルサーバーで作成、そのメールをGmailで受信していた方は、対策が必要になります。
このブログは、以下のようにGmailを使用していた場合の対策をお伝えします。

レンタルサーバー:さくらインターネット
Web版のGmailで独自ドメインメールを追加してPOPで受信
スマートフォンのGmailアプリでは、同期により独自ドメインメールを受信

具体的に何ができなくなる?

パソコンではWeb版のGmailを使用して独自ドメインメールを使用できなくなります。
(過去に受信されたメールは残るようです。)
スマートフォンのGmailアプリでは、Web版Gmailとの同期により独自ドメインメールを受信している場合、2026年1月に独自ドメインメールは受信されなくなります。

※iPhoneのGmailアプリで同期ではなく独自ドメインメールを追加して使用している場合、そのまま継続して使用できます。

※AndroidのGmailアプリで同期ではなく独自ドメインメールを追加して使用している場合、今のアカウントは削除して同じメールアドレスでIMAPという受信方法でアカウントを追加し直す必要があります。元々IMAPで受信されていた方は対応不要です。ただ、さくらインターネットを使用されている方は、POPで設定されている方が多いと思われます。(2025年10月現在さくらインターネットのAndroidのGmailアプリの設定マニュアルがPOPとなっているため)

パソコンでは、Gmailの代わりにThunderbirdというメールソフトの使用をお勧めします。Thunderbirdは、私も10年以上使用しており、信頼性の高い無料のメールソフトです。

※さくらインターネットの場合、2025年10月現在、メールソフトのOutlookは推奨されていませんので除外します。
参考:さくらインターネット:新しいOutlookでのトラブルについて(Outlook(new))

パソコン側の作業

  1. 連絡先のエキスポート
    Gmail連絡先をCSV形式でエキスポート(連絡先が少ない方はしなくて大丈夫です)
    以下のマニュアルをご覧ください。

Googleサポート:連絡先のエクスポート、バックアップ、復元

  1. パソコンにThunderbirdをインストール
    以下からダウンロードできます。

https://www.thunderbird.net/ja

  1. Thunderbirdにプロバイダメールを追加
    以下のマニュアルをご覧ください。

さくらインターネットマニュアル:Mozilla Thunderbird の設定をしたい

注意事項:
設定方法は、POPとIMAPがありますが、IMAPの方で設定してください。スマートフォン側の設定であるIMAPと統一するためです。スマートフォン側で独自ドメインメールの受信をされない方はどちらでも大丈夫です。

  1. 連絡先をインポート
    1.でエキスポートした連絡先をThunderbirdに追加します。
    マニュアルは以下をご覧ください。

Thunderbirdマニュアル:設定とデータを Thunderbird にインポートする

注意事項:
インポートする項目とThunderbirdのアドレス帳フィールドが不一致の時は、マッピングを忘れずにしてください。

  1. メールの送受信をテスト

スマートフォン側の作業

Androidの場合

スマートフォンでもThunderbirdアプリの使用をお勧めします。
パソコン側の設定をQRコードで読み取ることで簡単に設定できます。
以下からダウンロードできます。

https://play.google.com/store/apps/details?id=net.thunderbird.android&hl=ja

iPhoneの場合

iPhone標準のメールアプリの使用をお勧めします。ちなみに、iPhone版のThunderbirdアプリはありません。
以下のマニュアルをご覧ください。

さくらインターネットマニュアル:iPhoneでメールの設定をしたい

注意事項:POPではなくIMAPで設定してください。

使い慣れたGmailアプリを引き続き使いたい場合

以下は、使い慣れたGmailアプリの使用を続けたい方のための作業になります。
(Web版Gmailで独自ドメインメールを追加しPOPで受信、スマートフォンのGmailアプリで同期により独自ドメインメールを受信している場合)

2026年1月に独自ドメインメールの受信がされなくなった後に、GmailアプリにIMAPという受信方法でアカウントを追加します。ただ、厳密に1月のいつ受信できなくなるかは不明のため、リスクがある方法だとは思います。事前にGmailアプリにIMAPで受信するアカウントを追加すると、Gmailアプリ内でPOPとIMAPが混在し、メールが重複して受信され思わぬ不具合が発生する可能性があります。

さくらインターネットマニュアル:Gmail(アプリ版)の設定をしたい

注意事項:
Androidの場合、受信方法は、必ず「個人用(POP3)」ではなく「個人用(IMAP)」を選んでください。

最後に

今回の内容は、さくらインターネットを使用しているサイトで、私が行った対応になります。

Gmailアプリには同期機能がありますので、この機能により、2026年1月以降もGmailアプリでIMAPで受信したメールをパソコンのWeb版Gmailでも同期により受信できると思われます。
ただ、Web側に独自ドメインメールアカウントが追加されるわけではないので、独自ドメインメールで返信はできません。また、将来的にGmailアプリ→Web版Gmailの同期機能のサポートが継続する保証はありません。そのためThunderbirdの使用をお勧めしました。

※2025/11/14追記:Gmailアプリ→Web版Gmailの同期は、スマートフォンや同期設定により同期されないことがあります。

もっと効率的な方法があるかもしれませんが、できるだけシンプル、かつGmail上の過去のメールが消えたりするリスクを避けるために、Gmailはできるだけ変更せずに済む方法を採用しました。