
2026年1月にGmailがPOPサポート終了
2026年1月(日は不明)にGmailがPOPサポートを終了すると発表しました。
参考:Gmail の Gmailify と POP の今後の変更について
https://support.google.com/mail/answer/16604719?hl=ja
「@gmail.com」のメールアドレスが使えなくなるわけではなく、プロバイダメール等のサードパーティのメールをPOPで受信することができなくなるようです。
そのため、レンタルサーバー等でホームページを公開し、独自ドメインのメールアドレスをレンタルサーバーで作成、そのメールをGmailで受信していた方は、対策が必要になります。
このブログは、以下のようにGmailを使用していた場合の対策をお伝えします。
レンタルサーバー:さくらインターネット
Web版のGmailで独自ドメインメールを追加してPOPで受信
スマートフォンのGmailアプリでは、同期により独自ドメインメールを受信
具体的に何ができなくなる?
パソコンではWeb版のGmailを使用して独自ドメインメールを使用できなくなります。
(過去に受信されたメールは残るようです。)
スマートフォンのGmailアプリでは、Web版Gmailとの同期により独自ドメインメールを受信している場合、2026年1月に独自ドメインメールは受信されなくなります。
※iPhoneのGmailアプリで同期ではなく独自ドメインメールを追加して使用している場合、そのまま継続して使用できます。
※AndroidのGmailアプリで同期ではなく独自ドメインメールを追加して使用している場合、今のアカウントは削除して同じメールアドレスでIMAPという受信方法でアカウントを追加し直す必要があります。元々IMAPで受信されていた方は対応不要です。ただ、さくらインターネットを使用されている方は、POPで設定されている方が多いと思われます。(2025年10月現在さくらインターネットのAndroidのGmailアプリの設定マニュアルがPOPとなっているため)
パソコンでは、Gmailの代わりにThunderbirdというメールソフトの使用をお勧めします。Thunderbirdは、私も10年以上使用しており、信頼性の高い無料のメールソフトです。
※さくらインターネットの場合、2025年10月現在、メールソフトのOutlookは推奨されていませんので除外します。
参考:さくらインターネット:新しいOutlookでのトラブルについて(Outlook(new))
パソコン側の作業
- 連絡先のエキスポート
Gmail連絡先をCSV形式でエキスポート(連絡先が少ない方はしなくて大丈夫です)
以下のマニュアルをご覧ください。
Googleサポート:連絡先のエクスポート、バックアップ、復元
- パソコンにThunderbirdをインストール
以下からダウンロードできます。
https://www.thunderbird.net/ja
- Thunderbirdにプロバイダメールを追加
以下のマニュアルをご覧ください。
さくらインターネットマニュアル:Mozilla Thunderbird の設定をしたい
注意事項:
設定方法は、POPとIMAPがありますが、IMAPの方で設定してください。スマートフォン側の設定であるIMAPと統一するためです。スマートフォン側で独自ドメインメールの受信をされない方はどちらでも大丈夫です。
- 連絡先をインポート
1.でエキスポートした連絡先をThunderbirdに追加します。
マニュアルは以下をご覧ください。
Thunderbirdマニュアル:設定とデータを Thunderbird にインポートする
注意事項:
インポートする項目とThunderbirdのアドレス帳フィールドが不一致の時は、マッピングを忘れずにしてください。
- メールの送受信をテスト
スマートフォン側の作業
Androidの場合
スマートフォンでもThunderbirdアプリの使用をお勧めします。
パソコン側の設定をQRコードで読み取ることで簡単に設定できます。
以下からダウンロードできます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.thunderbird.android&hl=ja
iPhoneの場合
iPhone標準のメールアプリの使用をお勧めします。ちなみに、iPhone版のThunderbirdアプリはありません。
以下のマニュアルをご覧ください。
さくらインターネットマニュアル:iPhoneでメールの設定をしたい
注意事項:POPではなくIMAPで設定してください。
使い慣れたGmailアプリを引き続き使いたい場合
以下は、使い慣れたGmailアプリの使用を続けたい方のための作業になります。
(Web版Gmailで独自ドメインメールを追加しPOPで受信、スマートフォンのGmailアプリで同期により独自ドメインメールを受信している場合)
2026年1月に独自ドメインメールの受信がされなくなった後に、GmailアプリにIMAPという受信方法でアカウントを追加します。ただ、厳密に1月のいつ受信できなくなるかは不明のため、リスクがある方法だとは思います。事前にGmailアプリにIMAPで受信するアカウントを追加すると、Gmailアプリ内でPOPとIMAPが混在し、メールが重複して受信され思わぬ不具合が発生する可能性があります。
さくらインターネットマニュアル:Gmail(アプリ版)の設定をしたい
注意事項:
Androidの場合、受信方法は、必ず「個人用(POP3)」ではなく「個人用(IMAP)」を選んでください。
最後に
今回の内容は、さくらインターネットを使用しているサイトで、私が行った対応になります。
Gmailアプリには同期機能がありますので、この機能により、2026年1月以降もGmailアプリでIMAPで受信したメールをパソコンのWeb版Gmailでも同期により受信できると思われます。
ただ、Web側に独自ドメインメールアカウントが追加されるわけではないので、独自ドメインメールで返信はできません。また、将来的にGmailアプリ→Web版Gmailの同期機能のサポートが継続する保証はありません。そのためThunderbirdの使用をお勧めしました。
※2025/11/14追記:Gmailアプリ→Web版Gmailの同期は、スマートフォンや同期設定により同期されないことがあります。
もっと効率的な方法があるかもしれませんが、できるだけシンプル、かつGmail上の過去のメールが消えたりするリスクを避けるために、Gmailはできるだけ変更せずに済む方法を採用しました。










